好き活の本命①新製品開発

前職では、スマートフォン内部の製品開発・設計を担当していました。
会社という制約がなくなって、色々とやりたいことはあるのですが、自分の専門性に乗っかってできるほとんど唯一の活動が、製品開発の知識を活かした新規性のある製品の企画、開発、量産化だと思っています。

といっても、会社で扱うような格式の高い、高度なことが一人でできるとも思えず、結構しょぼい、なんだそれー!って人からは言われてしまいそうな、だけれども確かに必要としている人がいる分野の製品に絞って、極力困った人の役に立つ商品を目指しています。そうそう、それとこんな商品開発でも、なんとか食べていけるんだよ!ってことを体現していきたいとも思うので、収益性もうっすーらとベースにいれて・・・。

差しあたって、この数か月はアイデアの具体化と、製品化にあたっての諸障害の確認(特許権関係、先行製品、市場の有無)を、ゆっくりゆっくりと進めていました。こんな職業、かっちょよく言えば、発明家にあたるのではないかと思います。

しかし、アイデアっていうのは、急にぱっと出てくるものではないですよね。自分の経験では、よほど偉大な発明家でもない限り、0から1を生み出すのは無理なのでは?と邪推してます。
ではどうするのかといえば、せいぜい0.9を1にするくらい、つまり、既になにかしらの形で世の中にあるもの(モノではなくて、ニーズでもいいのですが)に触れているうち、あー、なんかこれだけでは完全じゃないな、というか、こうしたらもっといいんじゃないか、という「+α」が、発明の全てではないかと思ったりしています。

そういう意味で、既にあるもの、過去のものは、未来に新しい発明品を作っていく上で、とても重要な情報になります。大切なことは「そこにそれがあってあたり前」とは思わないことだと、常に自分に言い聞かせています。ちょっとしたものであっても、道具や設備、乗り物といったものは、何もない原始時代では不便だと、誰かがいままでに発明して形にしたものの集合体です。

如何にしてそれを作るに至ったか、その発明がどんな不具合・問題を解消して、それでも今、何かしら問題が残っていないかを考える。この活動自体、発明そのものだと思うわけです。

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